夜、子どもを寝かしつけた後にスマホを開いて、「シングルマザー 再婚」と検索する。その画面を誰かに見られていないか、つい周りを確認してしまう。そんな経験はないでしょうか。
「子どもがいたら相手にされないのでは」「この子に新しい父親を受け入れさせていいのか」——頭では前向きに考えたいのに、不安のほうが先に来てしまう。婚活全般の基礎については30代女性の婚活も参考になります。
先に結論を伝えます。婚活アプリで「子連れ」と書いた途端にいいねが消えた経験がある方にこそ、結婚相談所は向いています。相談所では「再婚可・子連れ歓迎」でフィルタリングした相手としか出会わないため、最初から土台が違います。
ただし、相談所なら何もかもうまくいくという話ではありません。子どもの存在をいつ伝えるか、費用は現実的に出せるのか、子どもと相手をいつ会わせるか。一つひとつに判断が要ります。この記事では、厚労省データの実態から具体的な進め方まで、迷いの多いポイントを整理しました。
この記事でわかること
- 再婚家庭の割合推移(厚生労働省データ)
- 子どもの存在をいつ・どのように伝えるか(3段階)
- 子連れ婚活に対応した相談所・費用感
- 成婚に近づく3つのポイント
- 婚活アプリではなく相談所を使うべき理由
再婚家庭の割合——もう「珍しい」とは言えない
「再婚って少数派でしょ」と思っている方は、この数字を見てください。
| 年 | 総婚姻件数 | 再婚件数(いずれか一方) | 再婚割合 |
|---|---|---|---|
| 2000年 | 798,138組 | 約169,000組 | 約21% |
| 2010年 | 700,214組 | 約198,000組 | 約28% |
| 2020年 | 525,507組 | 約162,000組 | 約31% |
| 2022年 | 504,930組 | 約157,000組 | 約31% |
出典:厚生労働省「人口動態統計」各年版。再婚件数は夫婦いずれか一方以上が再婚の件数。
3組に1組。これが今の日本の再婚率です。
20年前は5組に1組でした。それが10年で28%まで伸び、今では31%で安定しています。つまり、結婚式場でも役所の窓口でも、隣に座っているカップルの3分の1は再婚を含んでいるということです。
結婚相談所の現場でも変化は起きています。再婚希望者の入会が増えただけではなく、「子連れ会員を歓迎します」と明示する相談所が出てきました。社会の空気が変わっているのに、自分だけが取り残されている気がする——その感覚は、データと照らし合わせると杞憂であることが多いのです。
婚活アプリではなく相談所を選ぶべき理由
婚活アプリでプロフィールに「子どもがいます」と書いた瞬間、いいねの数が激減する。これは多くのシングルマザーが経験していることです。
アプリが悪いわけではありません。構造の問題です。アプリは「まず外見やスペックで選んでからメッセージを送る」仕組みなので、子連れという情報はマイナスフィルターとして働いてしまいます。
相談所はこの構造がまるで違います。
相談所が子連れ婚活に向いている3つの理由
- 全員が「結婚する気で」入会している——遊び目的の人がいません。入会金を払い、独身証明書まで出している人たちです。子連れを受け入れる覚悟も、アプリユーザーとはレベルが違います
- 「再婚可・子連れ歓迎」で最初からフィルタリングできる——つまり、あなたのプロフィールを見て申し込んでくる相手は、子どもの存在をすでに知っています。交際が進んでから「やっぱり無理」と言われる確率が格段に下がります
- カウンセラーという「作戦参謀」がいる——子どもの年齢に合わせた伝え方、相手への条件の出し方、顔合わせのタイミング。一人で悩まなくていい、というのは想像以上に大きいです
正直に言うと、相談所に入れば全員がうまくいくわけではありません。マッチングの母数はアプリより少ないですし、費用もかかります。けれど、「子連れでも構わない」と最初から表明している相手としか会わないという前提条件の違いは、精神的な消耗を大きく減らしてくれます。
子どもの存在をいつ・どう伝えるか——段階的な開示が鍵になる
ここが、この記事で一番大事なところです。
「全部正直に話したほうが誠実では?」という気持ちはわかります。でも、初対面で家族構成から養育費の話まで一気に出されたら、どんなに理解のある人でも処理が追いつきません。誠実さと情報量は別の話です。
| 段階 | タイミング | 伝える内容 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 第1段階 | プロフィール・お見合い前 | 子どもがいること・年齢のみ | 詳細な状況は不要。事実のみを明示 |
| 第2段階 | 仮交際〜3回目のデート | 子どもの性格・生活スタイル・養子縁組の考え方 | 将来像について自然な話題として出す |
| 第3段階 | 真剣交際移行後 | 子どもとの顔合わせ | 成婚前提が固まってから。子どものペースを優先 |
※婚活カウンセラーへのヒアリングをもとに独自作成。
第1段階で伝えるのは「子どもがいること」と「年齢」だけで十分です。離婚の経緯も、前の配偶者との関係も、養育費の話も、この段階では不要。むしろ出さないほうがいい。
第2段階、仮交際に入って2〜3回デートを重ねた頃。相手があなた自身に興味を持ち始めたタイミングで、子どもの性格や普段の生活について少しずつ話していきます。「休日は娘と公園に行くことが多いです」「息子がサッカーを始めて、最近は週末の送迎が忙しくて」——そんな自然な会話の延長線上がベストです。
そして第3段階。子どもとの顔合わせは、真剣交際に移行してから。ここを急ぐ方が多いのですが、子どもにとって「ママの恋人」が頻繁に変わることほど不安なことはありません。「この人と結婚する」と決まってから会わせる。これが原則です。
マッチング数は正直減ります。子連れだとわかった時点で離れていく人もいます。でも考えてみてください。子どもの存在を知った上で申し込んできた相手と、知らずに来て後から「やっぱり無理」と去っていく相手。どちらが信頼できるかは明らかです。入口のフィルタリングが厳しい分、残った相手の質は高くなる。これが子連れ婚活で相談所を使う最大の意味です。
費用の現実——子育てと婚活を両立できるか
婚活にお金をかけたい気持ちと、毎月の生活費・教育費のバランス。シングルマザーにとって、これは綺麗事では済まない問題です。
以下の表は、子連れ婚活に対応している主な相談所の費用感をまとめたものです。
| 相談所 | 子連れ婚活への対応 | 費用感 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スマリッジ | 「再婚可」フィルター搭載 | 初期費用約3.8万円〜(業界最安水準) | 費用を抑えてまず試したい方向き |
| エン婚活エージェント | 子連れ・再婚希望会員多数 | 月額約8,000円〜 | 月額制で財布に優しい |
| パートナーエージェント | 全国ネット・再婚戦略サポートあり | 初期費用約31万円〜 | 成婚まで伴走してほしい方向き |
| ゼクシィ縁結びエージェント | ブランド力が高く再婚・子連れ利用あり | 初期費用約33万円〜 | 知名度で安心感を重視する方向き |
※各社公開情報をもとに独自作成。費用は執筆時点。最新情報は各社公式サイトを確認してください。
スマリッジとエン婚活は、初期費用が数万円台に収まります。「まず相談所がどういう場所か試してみたい」という方には現実的な選択肢です。一方で、パートナーエージェントやゼクシィのような中〜高価格帯は、カウンセラーの伴走密度が違います。
ここで正直に言うと、全部の相談所がシングルマザーに最適というわけではありません。高価格帯の相談所は会員の年収レンジが高い傾向があり、その分「初婚の相手がいい」という希望を持つ男性も多くなります。逆に、スマリッジやエン婚活のように敷居が低い相談所のほうが、再婚に対して柔軟な会員と出会いやすいケースもあります。
大切なのは、最初から高額な投資をしないこと。まずはスマリッジのような低コストの相談所で3ヶ月ほど活動してみて、「相談所で婚活するとはどういうことか」を体感してから次の判断をしても遅くはありません。
子連れ婚活で成婚に近づく3つのポイント
ポイント① プロフィールは謝罪ではなく前向きなメッセージで
「子持ちですが、それでもよければ……」。こう書きたくなる気持ちは痛いほどわかります。でも、この一文が入った時点で相手には「自信がなさそう」という印象しか残りません。
「子どもと一緒に笑える家庭を築きたい」「週末は親子で過ごす時間を大事にしています」——同じ事実を伝えるのに、受け取る印象はまるで違います。謝罪は、する必要がないのです。子どもがいることは欠点ではなく、あなたの人生の一部なのですから。
ポイント② 「子どもを大切にできる人」を条件の最上位に置く
年収600万以上、身長170cm以上、大卒以上——婚活ではどうしてもスペックが先に来がちです。けれど、シングルマザーの再婚で最も成婚後の幸福度に影響するのは、相手が子どもの存在を自然体で受け入れられるかどうかです。
カウンセラーにも最初の面談で「子どもへの向き合い方を一番重視しています」と伝えてください。この一言があるだけで、紹介される相手の質が変わります。カウンセラーは何百人もの会員を見ているプロです。「この人なら子連れ家庭にも向いている」という判断ができるのは、プロフィールの数字だけを見ているアプリのアルゴリズムとの決定的な違いです。
ポイント③ 子どもとの顔合わせは「最後のカード」にする
「早く会わせれば、相手も覚悟が決まるのでは?」と思う方は多いです。気持ちはわかります。でも、ここだけは焦らないでください。
子どもにとって、ママが連れてきた知らない男性は「生活を変えるかもしれない存在」です。もし交際が終わってしまったら、子どもは「また来なくなった」という喪失感を背負います。真剣交際に移行し、成婚退会と入籍の見通しが立ってから、初めて顔合わせの段階に進む。子どものペースが最優先です。
50代の婚活事情でも触れていますが、年齢やライフステージに応じた「急がない覚悟」が結果的に良い結果を生むことは珍しくありません。また、相談所への入会前に入会条件・審査を確認しておくと、スムーズに動けます。
- シングルマザーは結婚相談所に入れますか?
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入会できます。大手を含めほとんどの結婚相談所がシングルマザー・シングルファザーの入会を受け付けています。費用面で不安がある場合は、初期費用が数万円で済むスマリッジやエン婚活から始めるのが現実的です。
- 子どもがいることはいつ相手に伝えるべきですか?
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子どもがいること自体はプロフィールの段階で正直に伝えてください。ただし、詳しい家庭事情や前の配偶者との関係は仮交際が進んでから少しずつ話すのが自然です。子どもとの顔合わせは真剣交際に入ってから。この段階的な開示が、結果的に信頼関係を強くします。
- シングルマザーの再婚はやっぱり難しいですか?
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婚活アプリと比較すると、マッチング数が減るのは事実です。ただし結婚相談所では「再婚可」「子連れ歓迎」でフィルタリングした相手だけと出会えます。厚生労働省データでは婚姻件数の約31%が再婚を含むカップルです。正しい手段と手順を選べば、子連れ婚活での成婚は十分に現実的な目標です。
- 養子縁組は必ず必要ですか?
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必須ではありません。再婚後も養子縁組をしない家庭は珍しくありません。養子縁組をするかどうかは、お互いの意思と子どもの気持ちを尊重しながら、交際が深まった段階で十分に話し合って決めるものです。焦って決める必要はありません。
まとめ
子連れで婚活を始めることに、許可は要りません。
再婚は今や婚姻の3割を超えています。結婚相談所には「子連れの方を歓迎します」と言ってくれる場所があり、子どもの存在を知った上で手を挙げてくれる相手がいます。伝え方には順序があり、費用には選択肢があり、子どもとの顔合わせには「急がない」という正解があります。
一つひとつは難しいことではありません。ただ、一人で全部を抱え込むと途方に暮れるだけです。カウンセラーという相談相手がいる相談所は、そういう意味でも心強い場所だと思います。
相談所の詳細はおすすめ結婚相談所の比較記事を参考にしてください。入会を迷っている方は結婚相談所はやめたほうがいい?も先にご覧ください。
※再婚割合データは厚生労働省「人口動態統計」をもとに作成しています。各相談所の費用・サービス内容は執筆時点の情報です。最新の条件は各社公式サイトでご確認ください。
