結婚相談所に入って半年。お見合いは月に2〜3回組めているのに、どうも決定打がない。そんなとき頭をよぎるのが「もう1社、掛け持ちしたほうがいいのかな」という考えです。
気持ちはわかります。出会いの母数が増えれば、確率的に合う人に出会いやすくなる——理屈としては正しい。ただし「どこを掛け持ちするか」で結果はまるで変わります。同じ連盟に加盟している相談所を2社契約しても、検索して出てくる候補者は9割同じ。月会費だけが2倍になります。
この記事では、掛け持ちが「効く場合」と「お金の無駄になる場合」を仕組みから整理し、費用シミュレーションと判断基準をお伝えします。
この記事でわかること
- 掛け持ちOK・NGの相談所の見分け方
- 同じ連盟を掛け持ちしても意味がない仕組み
- パターン別の1年間費用シミュレーション(独自試算)
- 掛け持ちすべき人・1社集中すべき人の判断基準
- 費用対効果が最も高い組み合わせ
掛け持ちはOK?——規約で禁止している相談所がある
まず安心材料から。結婚相談所の掛け持ち自体は、法律でも業界ルールでも禁止されていません。
ただし、話はそこで終わりません。一部の相談所は会員規約で他社との同時登録を禁止しています。とくに「あなた専任で徹底サポートします」を売りにしている個人仲人型の相談所に多いパターンです。発覚すれば退会処分、入会金も戻らない——というリスクがあります。
入会前に「他社との同時登録は可能ですか?」と聞く。それだけで防げるトラブルです。
| 相談所の種類 | 掛け持ち可否 | 注意点 |
|---|---|---|
| 大手フルサポート型(ツヴァイ・パートナーエージェントなど) | 原則OK | 規約に明記なければ禁止されていないケースが多い |
| IBJ加盟の中小相談所 | 原則OK | IBJ自体は掛け持ちを禁止していない |
| 一部の個人仲人型相談所 | NG(規約禁止) | 「専任」を売りにする相談所に多い。発覚で退会処分リスクあり |
| アプリ型(ペアーズエンゲージ等) | 基本OK | サポートが薄いため他社との組み合わせに使われやすい |
※独自調査をもとに作成。入会前に各社規約を必ず確認してください。
同じ連盟の掛け持ちは費用の無駄——その理由
ここが掛け持ちを考えるうえで最も大事なポイントです。
結婚相談所業界にはIBJ(日本結婚相談所連盟)、BIU、ZWEI連盟などの「連盟」があります。加盟している相談所同士は会員データベースを共有しているため、同じ連盟に加盟しているA社とB社に入会しても、検索して出てくる候補者はほぼ同じ人たちです。
月会費を2社分払って、同じ人のプロフィールを眺める。冷静に考えると、それは損です。
掛け持ちが無意味になる典型パターン
- IBJ加盟A社 + IBJ加盟B社 → 候補者がほぼ重複。月会費を2社分払うだけ
- ZWEI + ZWEI系列の別ブランド → 同様に重複
- 「A社より安いB社も入れば得」と思って同連盟を掛け持ちするのは、費用と管理工数の無駄になります
では、どうすれば掛け持ちの効果が出るのか。答えはシンプルです。
「異なる連盟」か「異なるタイプ(フルサポート型×アプリ型)」を組み合わせる。これだけです。それぞれの候補者プールが重複しないため、出会える母数が実質的に増えます。
掛け持ちパターン別の費用シミュレーション(独自試算)
「掛け持ちすると費用が2倍になるから無理」と思っている方は多いですが、組み合わせ次第で追加負担は月1〜2万円に抑えられます。逆に、選び方を間違えると年間100万円を超えることもある。数字で見てみましょう。
| 組み合わせパターン | 初期費用(合計) | 月額(合計) | 1年総額(目安) | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 大手フルサポート型のみ(1社) | 約20〜30万円 | 約1〜2万円 | 約30〜50万円 | ベースライン |
| フルサポート型(IBJ)+ アプリ型 | 約20〜30万円 | 約2〜4万円 | 約45〜75万円 | 母数拡大・おすすめ |
| フルサポート型(IBJ)+ フルサポート型(BIU等) | 約40〜60万円 | 約2〜4万円 | 約65〜110万円 | 費用大・候補者重複少 |
| IBJ加盟A社 + IBJ加盟B社(同連盟) | 約20〜40万円 | 約2〜4万円 | 約45〜85万円 | 候補者ほぼ同一・非推奨 |
※各社公開情報をもとに独自試算。成婚料は含まず。実際の費用は各社の料金プランで必ずご確認ください。
数字を見ると明らかです。フルサポート型+アプリ型なら、追加コストは月1〜2万円。アプリ型は初期費用が低いため、トータルの負担増は最小限で済みます。それでいて候補者プールは完全に別。カウンセラーからのサポートを受けつつ、並行してアプリで自主的に候補者を探せるわけです。
一方、フルサポート型を2社契約すると初期費用だけで40〜60万円。予算に余裕がある方でないと、費用が精神的な負担になりかねません。
掛け持ちすべき人・しなくていい人
掛け持ちが全員に向いているわけではありません。むしろ、向いていない状況で無理に2社並行すると、どちらも中途半端になるリスクがあります。
| 判断軸 | 掛け持ち向きの人 | 1社集中向きの人 |
|---|---|---|
| 活動時間 | 複数の相談所管理・連絡に時間を割ける | 仕事が忙しく婚活に使える時間が限られる |
| 条件の広さ | 条件が細かく、1社では候補者が少ない | 条件が広く、1社でも十分な候補者がいる |
| 予算 | 追加費用(月1〜2万円程度)に余裕がある | 費用をできるだけ抑えたい |
| 活動歴 | 1社で活動して候補者の少なさを感じている | 入会したばかりで1社でまず試したい |
※独自作成。
ひとつだけ、はっきり言えることがあります。
最初から掛け持ちを前提にしないでください。まず1社で3〜6ヶ月しっかり活動して、「この条件だと紹介がなかなか来ない」「母数が足りない」と実感してから2社目を検討する。その順序のほうが、費用面でもメンタル面でも合理的です。
相談所の選び方自体に迷っている方は結婚相談所の選び方の記事を、費用感をざっくり把握したい方は費用比較の記事もあわせてご覧ください。
- 結婚相談所の掛け持ちはバレますか?
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同じ連盟内では会員情報が共有されているため、カウンセラー同士のやり取りで発覚するケースがあります。異なる連盟・タイプであれば通常は発覚しませんが、規約で禁止されている相談所では退会処分になるリスクがあります。入会前に必ず規約と担当カウンセラーに確認することをおすすめします。
- マッチングアプリとの掛け持ちはOKですか?
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結婚相談所の規約はマッチングアプリとの併用を禁止していないケースがほとんどです。ただし「真剣交際」に入った時点ではアプリを退会・活動停止するのがマナーとされています。相談所の婚活はお見合いから交際に至るまでルールが細かいため、アプリでの出会いと混同しないよう管理することが重要です。
- 掛け持ちで管理が大変にならないか不安です
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正直に言えば、2社以上を同時並行すると日程調整・各社のシステム管理・カウンセラーとのやり取りは確実に増えます。忙しい方や、交際期間を丁寧に進めたい方には1社集中が向いています。どうしても掛け持ちするなら「サポートが手厚い1社」+「操作が簡単なアプリ1社」の組み合わせが、管理負担を抑えやすいです。
- 掛け持ちすると断りの情報が相手に伝わりますか?
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相談所が異なれば情報は共有されません。ただし同じ連盟内ではシステム上つながっているため、お断りの記録が連携される可能性があります。また同じ候補者に複数の相談所から申し込みが届くケースもあり、同連盟の掛け持ちは混乱のもとになります。
まとめ
掛け持ちで大切なのは「数を増やすこと」ではなく、「重ならない候補者プールを持つこと」です。
同じ連盟の相談所を2つ契約しても、画面に並ぶ顔ぶれはほぼ変わりません。追加費用だけが積み上がります。掛け持ちが機能するのは、異なる連盟か異なるタイプを組み合わせたときだけ。そして費用対効果が最も高いのは、フルサポート型にアプリ型を足す形です。月1〜2万円の追加で、まったく別の候補者と出会える可能性が開けます。
焦って最初から2社に入る必要はありません。まず1社でしっかり活動してみて、「もう少し母数がほしい」と感じたときに検討すれば十分です。どの相談所を軸にするかの判断はおすすめ結婚相談所の比較記事を参考にしてください。掛け持ちの判断材料として、各社の成婚率の裏側を把握しておくと比較がしやすくなります。活動が行き詰まったと感じたときは婚活疲れへの対処法も参考にしてみてください。
※費用シミュレーションは各社公開情報をもとに独自試算したものです。実際の費用は各社の料金プランで必ずご確認ください。
