結婚相談所を検討し始めたとき、最初にぶつかる壁は「どこを選べばいいのかわからない」ではないでしょうか。
調べれば調べるほど、各社が「成婚率No.1」「会員数業界最大級」と自信満々にアピールしてくる。でも冷静に考えると、全社が「No.1」なわけがない。何かがおかしい。
実は、おかしいのは当然です。「成婚率」の定義が各社でバラバラなので、数字の見た目だけでは比較のしようがないのです。ここを知らずに入会すると、「聞いていた話と違う」という後悔に直結します。
この記事では、現在新規入会できる大手7社を公式データだけを使って比較しました。成婚率の算出ロジック、公式サイトでは見えにくいデメリット、そして「結局あなたに合うのはどこか」まで、正直に書いています。
先に結論だけ言います。万人に合う相談所は存在しません。あなたの予算・性格・婚活への本気度で「正解」は変わります。この記事を最後まで読めば、少なくとも「自分に合わない相談所」は確実に外せるようになります。
比較の前に、これだけは知っておいてください
いきなり比較表を見たい気持ちはわかります。でも、1つだけ先に共有させてください。これを知らないまま表を見ても、判断を間違えます。
結婚相談所の「成婚率」は、各社がそれぞれ独自の基準で算出した数字です。
たとえば、IBJメンバーズの「56.3%」とサンマリエの「86.3%」。数字だけ見ると「サンマリエの方が倍近く成婚しやすい」と思いますよね。でも、この2つは計算の土台がまったく違います。比べること自体に意味がありません。
この記事では成婚率を掲載していますが、必ず「どういうロジックで算出された数字か」を併記しています。数字だけで判断しないでください。ここ、本当に大事です。
大手7社の総合比較表
まずは全体像をつかんでください。細かい解説はこの後じっくりやります。
| 結婚相談所 | タイプ | 年間総額 | 会員数 | 成婚率 | 加盟連盟 |
|---|---|---|---|---|---|
| スマリッジ | オンライン | 125,400円 | 約5.2万人 | 非公表 | コネクトシップ |
| エン婚活エージェント | オンライン | 204,600円 | 約18.7万人 | 22.3%(※1) | コネクトシップ |
| ツヴァイ | ハイブリッド | 310,200円 | 約11.2万人 | 非公表 | IBJ |
| オーネット | データマッチング | 360,800円 | 約12.2万人 | 非公表 | IBJ(連携) |
| パートナーエージェント | 仲人型 | 376,200円〜 | 約19.2万人 | 27.0%(※2) | コネクトシップ+SCRUM+IBJ |
| IBJメンバーズ | 仲人型 | 677,050円 | 約10.7万人 | 56.3%(※3) | IBJ(直営) |
| サンマリエ | 仲人型 | 697,400円 | 約10万人 | 86.3%(※4) | IBJ |
※年間総額=初期費用+月会費×12ヶ月+成婚料(各社代表プラン・税込)。
※1 エン婚活: 年間成婚退会者÷平均活動会員数。分母が大きいため低く出る。
※2 PA: 成婚退会者÷総退会者数(2022年10月〜2023年3月)。
※3 IBJ: 成婚退会者÷全退会者数。「成婚」=プロポーズ成功(婚約)で最も厳格な定義。
※4 サンマリエ: 成婚退会者のうち1年以内だった割合(2023年1月〜2024年12月)。全会員の86.3%が成婚するわけではない。
成婚率のカラクリ——数字の裏を読む
ここは少し面倒な話ですが、避けて通れません。これを理解しないまま相談所を選ぶと、入会後に「話が違う」と感じるリスクが跳ね上がります。
具体例で説明します。ある相談所に100人が入会し、1年間で60人が退会、そのうち30人が成婚退会だったとします。
- 退会者ベース: 30人÷60人=50%(IBJメンバーズ、パートナーエージェントの方式)
- 活動会員ベース: 30人÷100人=30%(エン婚活エージェントの方式)
同じ30人が結婚しているのに、数字は50%にも30%にもなる。しかも、サンマリエの「86.3%」は「成婚退会した人のうち、1年以内に成婚した人の割合」です。計算のステージ自体がまったく別物。
要するに、成婚率の数字同士を横並びで比べるのは無意味です。
じゃあ何を見ればいいのか。成婚率よりもずっと信頼できる指標があります。無料相談のときに「カウンセラー1人あたりの担当会員数」「自分の年齢・条件での成婚実績」「成婚までの平均活動期間」を聞いてください。具体的な数字で答えてくれるかどうか。そこに相談所の誠実さが出ます。
成婚率の見方をさらに詳しく知りたい方は成婚率の裏側もご覧ください。
結婚相談所は3タイプ——ここを間違えると致命的です
結婚相談所と一口に言っても、中身はまるで別のサービスです。費用は最安12万円台から最高70万円台まで、約5.6倍の差がある。当然、受けられるサポートもまったく違います。
ここでタイプを間違えると、数十万円と数ヶ月を失います。自分がどのタイプに向いているか、正直に見極めてください。
オンライン型(年間12万〜20万円)——自分で走れる人向け
入会からお見合いまで、すべてオンラインで完結します。店舗を持たないぶん、費用は圧倒的に安い。ただし、その分だけ「自分でやる」ことが増えます。
スマリッジは登録料6,600円+月会費9,900円で、年間総額125,400円。これは結婚相談所としては破格です。3ヶ月以内にお見合いが成立しなければ全額返金保証がつくので、「結婚相談所ってどんなものだろう」と試してみたい人のリスクは極めて低い。
ただし、正直に言います。スマリッジは基本的にセルフサービスです。プロフィールの添削も、交際の進め方のアドバイスも、手取り足取りは期待できません。マッチングアプリを使い慣れている人なら問題ありませんが、「婚活って何から始めればいいの?」という段階の方には厳しいかもしれません。
エン婚活エージェントは月会費14,300円とスマリッジより高めですが、専任の担当者がつきます。紹介可能人数は約18.7万人で7社中最多。全額返金保証もあり。「オンラインがいいけど、完全に放置されるのは不安」という方にはこちらの方が合います。
オンライン型を選ぶべきでない人もはっきりしています。「自分からお見合いを申し込むのが苦手」「誰かに背中を押してほしい」——こういうタイプの方は、安さに惹かれてオンライン型を選ぶと、結局動けないまま月会費だけが積み上がります。
データマッチング型(年間31万〜36万円)——バランス重視の人向け
プロフィールや希望条件をもとに、システムが自動でお相手を紹介します。店舗があるので対面相談も可能。費用とサポートのバランスがいいタイプです。
ツヴァイは全国54店舗。地方にお住まいの方でも通えるのは大きな強みです。IBJ加盟で約11.2万人にアプローチでき、20代割を使えば年間20万円台に抑えられます。成婚料が0円(ご紹介プランの場合)なので、成婚時に「え、ここでまた22万円?」という驚きがないのは安心材料です。
オーネットはテレビCMでおなじみ。独自会員3.5万人+IBJ連携で計12.2万人の会員基盤があります。ただし、ここで1つ注意点。オーネットの成婚料は、独自会員同士なら0円ですが、IBJ会員との成婚時は22万円かかります。これ、見落とす人がかなり多い。お相手がどちらのルートで出会った人かによって、最終的な支払いが22万円変わるのです。
データマッチング型の限界も書いておきます。紹介がどうしても「スペック」ベースになりがちです。年齢、年収、学歴、居住地——条件で自動的に振り分けられるため、「条件には合わないけど、会ってみたら人柄がぴったり」という出会いが生まれにくい。「この人、スペックは希望と違うけど絶対合いますよ」と提案してくれるカウンセラーは、このタイプにはいません。
仲人型(年間38万〜70万円)——プロに任せたい人向け
専任カウンセラーがお相手探しからプロポーズまで伴走してくれるタイプ。費用は高い。でも、そのぶん「自分ひとりでは出せなかった結果」に手が届く可能性がある。そこに投資する価値があるかどうかが判断の分かれ目です。
パートナーエージェントは3つの連盟(コネクトシップ・SCRUM・IBJ)に同時加盟しており、紹介可能人数は約19.2万人で最多クラス。仲人型の中では年間総額が最も低く(約38万円〜)、「仲人型のサポートは受けたいが、いきなり70万円は出せない」という方の現実的な選択肢です。成婚退会後1年間の無料サポートも、他社にはない安心材料。
IBJメンバーズは年間総額約68万円。正直、安くはありません。でも、注目すべきは成婚率56.3%の「定義」です。この数字は「プロポーズ成功=婚約」を成婚とする、業界で最も厳しい基準で算出されています。「交際が始まった」レベルではなく、本当に婚約した人の割合がこの数字です。カウンセラー1人あたり約60名の少人数制で、プロポーズの場所選びまでサポートしてくれます。
サンマリエは1981年創業、40年以上の実績。「1年以内成婚率86.3%」はインパクトのある数字ですが、先ほど説明したとおり、これは「成婚退会した人のうち1年以内だった人の割合」であって、全会員の86%が結婚できるという意味ではありません。ここは正確に理解してください。カウンセラーが手作業でお相手を選ぶ「ハンドメイド紹介」と、担当に不安を感じたら別のカウンセラーに相談できるセカンドオピニオン制度が特徴です。
仲人型の最大のリスクは、カウンセラーとの相性です。どんなに評判のいい相談所でも、担当者が自分の価値観を理解してくれなければ、的外れな紹介が延々と続きます。だからこそ、入会前の無料相談は「サービス内容の確認」ではなく、「この人に自分の人生を預けたいかどうか」の面接だと思ってください。
「連盟」の仕組み——これを知らないと損をします
意外と知られていないのですが、結婚相談所の「会員数」は鵜呑みにできません。なぜなら、同じ連盟に加盟している相談所同士は会員データを共有しているからです。
つまり、「A社に入っても、B社に入っても、出会える相手はほぼ同じ」というケースが普通にあります。
| 連盟名 | 会員数 | 主な加盟サービス |
|---|---|---|
| IBJ | 10万名超 | IBJメンバーズ(直営)、ツヴァイ、サンマリエ、オーネット(連携) |
| コネクトシップ | 約2.5万名 | パートナーエージェント(運営元)、エン婚活、スマリッジ |
| SCRUM | 約6.7万名 | パートナーエージェント |
ここで気づいてほしいのですが、スマリッジとエン婚活は同じコネクトシップに加盟しています。つまり、両方に入会しても出会える相手はほぼ重複します。「2つ掛け持ちして出会いを倍にしよう」と思っても、同じプールで泳いでいるだけです。
掛け持ちするなら、IBJ系とコネクトシップ系のように、異なる連盟に加盟しているサービスを組み合わせる必要があります。
もう1つ。パートナーエージェントの「紹介可能人数19.2万人」は3連盟の合算値ですが、連盟間で会員が重複している可能性があります。数字を鵜呑みにせず、無料相談で「自分の条件に合う人が実際に何人くらいいるか」を具体的に確認してください。
で、結局どこを選べばいいのか
ここまで読んで「情報が多すぎて逆にわからなくなった」と感じている方もいるかもしれません。
正直に言います。あなたの年齢、予算、性格、婚活への切迫度を知らない限り、「ここが一番です」とは言えません。でも、判断の軸は3つだけです。
「いきなり数十万円は怖い」なら。まずオンライン型で始めてください。スマリッジなら年間12.5万円。3ヶ月で合わなければ全額返金。結婚相談所がどういう場所なのかを、最小リスクで体験できます。「もっと手厚いサポートが欲しい」と感じたら、その段階で仲人型に切り替えればいい。最初から全力投球する必要はありません。
「自分で動くのが苦手。引っ張ってほしい」なら。迷わず仲人型を選んでください。ただし、繰り返しになりますが、仲人型で一番大事なのはサービス名ではありません。担当カウンセラーが「この人なら信頼できる」と思えるかどうかです。パートナーエージェントでもIBJメンバーズでもサンマリエでも、担当者が合わなければどこに入っても同じです。必ず2〜3社の無料相談を受けてください。
「費用感がまったくつかめない」なら。月会費だけで比べるのは危険です。月会費が安くても、成婚料で22万円かかるケースがあります。逆に月会費が高くても成婚料0円なら、トータルでは安くなることも。年間の総額で比較してください。費用の全体像は総額シミュレーションで試算できます。
そして、どの相談所の無料相談に行くにしても、1つだけ必ず聞いてほしい質問があります。
「私の年齢・条件で、お見合いできそうな方は何人くらいいますか?」
これに対して「たくさんいらっしゃいますよ」と曖昧に微笑むカウンセラーと、「率直に申し上げると○人くらいです。ただ、条件をこう広げれば倍になります」と正直に数字で答えてくれるカウンセラー。どちらに自分の婚活を任せたいか。答えは明白です。
ゼクシィ縁結びエージェントについて
「ゼクシィ縁結びエージェントはどうなの?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。残念ながら、ゼクシィ縁結びエージェントは2025年11月に新規受付を終了し、2026年6月末にサービスを完全終了します。そのため本記事では比較対象から外しています。
もしゼクシィ縁結びエージェントを検討していた方は、同じコネクトシップに加盟していたエン婚活エージェントやスマリッジが会員層の親和性が高く、乗り換え先として現実的です。
よくある質問
- 結婚相談所で本当に結婚できますか?
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「確実に結婚できる」とは言えません。ただし、IBJネットワークだけでも年間20,970組が成婚しており、これは日本の婚姻件数の約4.3%に相当します。独身証明書や収入証明書の提出が必須なため、マッチングアプリと比べて会員の真剣度と身元の信頼性は格段に高いです。
- 結婚相談所の成婚率はあてになりますか?
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算出方法を確認しない限り、あてにしないでください。同じデータでも計算方法によって数字は大きく変わります。成婚率よりも「カウンセラー1人あたりの担当会員数」「成婚までの平均活動期間」「自分の条件での成婚実績」を無料相談で確認する方が実用的です。
- 結婚相談所は何歳から入会できますか?
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多くの相談所は20歳以上から入会可能です。上限年齢は相談所によって異なりますが、50代・60代の方が入会できるサービスも多数あります。IBJ成婚白書によると、成婚者の中心年齢層は男性36.8歳・女性34.1歳ですが、40代・50代の成婚事例も豊富です。
- 結婚相談所に入会するには何が必要ですか?
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一般的に、独身証明書・本人確認書類・収入証明書・学歴証明書・写真が必要です。独身証明書は本籍地の市区町村役場で取得できます(300〜400円程度)。書類の提出が義務付けられているからこそ、プロフィールの信頼性がマッチングアプリとは比較にならないのです。入会条件の詳細は入会条件と審査内容で解説しています。
- 結婚相談所とマッチングアプリ、どちらがいいですか?
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「まずは出会いを増やしたい」ならアプリ、「1〜2年以内に結婚したい」なら相談所が向いています。相談所は費用がかかる分、全員が結婚前提で活動しており、カウンセラーのサポートも受けられます。詳しくはアプリと相談所の比較をご覧ください。
まとめ
ここまで読んでくださった方は、もう「成婚率が高いから」「有名だから」という理由だけで相談所を選ぶことはないと思います。
結婚相談所選びは、家選びに似ています。「日本一住みやすい家」が存在しないように、「日本一の結婚相談所」も存在しません。あるのは、あなたに合う相談所か、合わない相談所か。その2つだけです。
やることはシンプルです。
- 自分の予算に合ったタイプ(オンライン/データマッチング/仲人型)を決める
- そのタイプの中から2〜3社の無料相談を受ける
- 「この人に任せたい」と思えるカウンセラーがいるところに入会する
比較表やデータはあくまで「候補を絞るための道具」です。最後に背中を押してくれるのは、無料相談で出会ったカウンセラーの言葉です。
費用を詳しく比較したい方は費用比較を、タイプ別の選び方は選び方5つのポイントを、入会から成婚までの総額は総額シミュレーションをご覧ください。
はじめて婚活を考えている方は婚活の始め方も参考にしてください。また、年代やご状況によって最適な相談所は異なります。40代男性の選び方・30代女性の選び方・50代からの婚活も合わせてご覧ください。
※本記事の情報は2026年3月時点の各社公式サイトを基に作成しています。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
※料金はすべて税込。年間総額の算出条件: 初期費用+月会費×12ヶ月+成婚料(代表プラン)。
※成婚率の算出方法は各社で異なります。詳細は本文中の注釈をご参照ください。
